2012年9月6日木曜日

みなの幸せ


 時間までに保育園に迎えに行かれないからと連絡があって、シホさんにいつものように代理をたのまれた。母親が迎えにくると思っていたから、孫のソータローは我が家に来てもしばらく口をきかない。自我ができつつあり成長している。

 あの事件の母子がどんな境遇だったか。いかなる事情やどのような心理にあったのか知らない。なにがそうさせたのかも知らない。
 この世に生を受け、あたたかい乳を授かり、やわらかい乳房に触れ、包むような抱擁をうけたであろう。その幼児(おさなご)の目に邪心があろうはずがない。いつからか夜叉(やしゃ)と化した母親に、泣きじゃくり怯えながらもすがりついたであろうわずか5歳の幼子(おさなご)。繰り返される折檻に、泣きじゃくり怯えながらもそれでも猶すがりついたことだろう。痛み苦しみにいかに恐怖したとしても、虐げる母親に援けを乞うしかなかったはずだ。意識を失うまでに至り、わずかな生涯を閉ざされた幼子の不憫。母子の不幸せ。

 このような報道に、人生幾度か遭遇するようになっている。耳を塞ぎたくなるほど、いつもつらい。…。
 私は幸い子に恵まれ、そして孫にも恵まれつつある。私や私の家族が幸せでありたいけれども、私や私の家族だけが幸せでありたいとは思わない。みんなが幸せでありたいと願っている。

 内弁慶の王子様も7月に2歳を過ぎて、だいぶしゃべれるようになった。かわいい盛りだ。

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