2012年5月31日木曜日

皮剥き


らっきょうを漬けるのは初めてではない。
昨年も確かあせってやっていた。らっきょうが届いた翌朝、出勤前にやっていた。たくましく軸がもうのびていた。やはり薄皮を剥くのに手間がかかる。それで、いつもの出勤時間に遅れた。

今年も注文して届いた。故郷のらっきょうとカタログには書いてあったが代替産地のようだ。やや興ざめだが、お百姓さんが一生懸命つくった産物には違いない。私の故郷のらっきょうは砂地でおいしいのだけれども。

今年は届いたその日のうちにやれる。それはいいが、これほど手間かかることを忘れていた。2時半にはハローワークに出かけなければいけない。流水で薄皮を剥くと説明書に書いてある通りにしているが、薄皮を剥いているのだか、皮を剥いているのだかわからなくなっている。むきになったりして、おサルさんの気持ちがよくわかる、とか。わたしも一皮剥けたらもっと違う人生があったろうにとか、なんとか考えながらあせってやっている。薄皮を剥いたら、ひげ根と茎の先を切り落とす。頑張ってなんとかここまでできた。あとは、水切り日陰干し。この間2、3時間ある。ちょうどハローワークに行って帰るのによい。ふーと言いながら、なんとかなった。

「受給終了」の印鑑をもらってきた。今日も「森に解き放たれた」気持ち。

パソコンで検索して、牛肉と筍の煮込みのレシピを打ち出す。夕食のメニューはこれ。あ~あ、やってみたら手順を間違えた。見た目はできた。つれあいが写真に撮ったらというが、撮る気になれなかった。

2012年5月30日水曜日

一段落


本日、修了証書をもらった。

「はい、お還りなさい」と、森に解き放たれた、
傷ついて、しばらく保護され介護されていた小野生動物
~のような錯覚…、にしばし陥った。

通学に片道1時間半、電車の車中は正味49分で、あとの半時間は歩き(約3600歩)。それが終わった。


そうか、母と同い年、新藤兼人さんが生き抜き本日亡くなったことを知った。一生仕事を貫いたという。遺作になった「一枚のはがき」あれは、女優さんが苦手で観ていない。

私は「仕事」を捨てた身。
さて、...

2012年5月28日月曜日

34年季


 出遭ったのは仕事上。いつのまにか、ごく親しくさせてもらってもう10年以上経った。仕事も力量もあちらの月とこちらのスッポン。だけれども、妙に波長があって、お友達だ。
 去年の暮、一応“式”を挙げるからと招待のようなものをされた。まだ、ずいぶん先のことだと皆で気楽に応じた。「友人の結婚式に招かれる」ごく普通のこと。だが、待てよ。錯覚に陥ってしまいがちなれど、もう20代でも30代でもない。
 どんなものかと思っていたら、すごかったな披露宴も祝う会も。それが、ちょうどひと月前。南の島での出来事だ。この歳になって、年上の友人の結婚式に出るなんて、幾度思いだしても、あのド派手な催しは微笑ましくも“快挙”だった。
娘が隣町まで行って買ってきてくれたケーキ
 後日、貴方たちを見習いたいという旨の書き込みのあるお礼状をいただいた。

 私たちの場合、付き合いして5年目の年。形ばかりの人前結婚式と披露宴を挙げた。今日で34年目。


 昼間には雷雨とともにひょうが降ったらしい。二人とも帰宅が遅くなる。それで簡単にできるキムチ鍋を囲んで暖かくした。ごく、ありふれた日々を過ごしてはいるが、何年経っても、あまり離れることがなく、それで二人でいることが楽しい。新婚さんほどではないにしても。