2012年2月5日日曜日

上映会があるよ、2月20日


『核のない21世紀を』(2001年 監督/片桐直樹 語り/吉永小百合)&『チェルノブイリハート』 (監督/マリアン・デレオ 2004年アカデミー短編ドキュメンタリー映画賞受賞)

と き;2012年 2月20日(月)
ところ;埼玉会館 小ホール
じかん;
① 10:3011:30 核のない21世紀を
  11:4012:41 チェルノブイリハート
② 14:0015:00 核のない21世紀を
  15:1016:11 チェルノブイリハート
③ 18:3019:30 核のない21世紀を
  19:4020:41 チェルノブイリハート

()048-822-7428 (埼玉映画文化協会)


「核のない21世紀を」 「シネマ・デイスト」サイトより

あらすじ
映画はヒロシマが戦争の世紀の始まりからそれにどう関わり、あの日「194586日」をむかえ、何があったのか?を世界中から集められた記録映像とアニメーションによって歴史的、科学的に検証します。ヒロシマの体験は「核の世紀」の幕開けでした。しかも、人類を破滅に導く時代の幕開けでした。世界の列強は核兵器開発競争に狂奔し、地球を数十回破壊しても余りある核兵器を持つに至りました。それはヒロシマ・ナガサキにつづくヒバクシャを生み出すことだったのです。また原子力を新しいエネルギーとする原子力発電所が各国に建設されます。そこからもまたヒパクシャが生まれました。現在、地球上に数百万人のヒバクシャがいるとも言われています。
映画の中では旧ソ連の核実験場であったセミバラチンスクのヒバクシャたち、今もなおヒバクシャを生み出している状態を伝えるチェルノブイリ原発の姿などが紹介されます。
映画はこうした歴史的事実を重ね、さらに東海村臨界事故、放射能兵器(劣化ウラン弾)といった核被害の実態を明らかにします。
同時に世界の核軍縮に向けた運動や取り組み、原発廃止をすすめる∃一口ツパの姿を紹介し、人類が「核」に翻弄された20世紀を映像でつづることで、21世紀に残されたのは、核兵器だけでなく限りなく発生するヒバクシャであり、地球環境破壊であることを浮かび上がらせます。
世界最初の被爆地である『ヒロシマ』が訴えてきたヒロシマの心は、「核被害を人類共有の体験として生かそう」という呼びかけです。
それは、広島医学界による、世界のヒバクシャ救済活動でありその広がりは、「世界の子ども平和像」の建設に取り組む子供達や、高校生平和集会、原水禁世界大会に活躍する若き世代に受け継がれていきます。

21世紀最初の広島からのメッセージ

「原爆の子」からはじまり数え切れないほどの映像メッセージが広島から発信されてきました。映画で、テレビで、ビデオで-それは広島に生き、あるいは広島にかかわる人々にとって避けえぬテーマでした。
そして21世紀の冒頭、広島から発信された核廃絶のメッセージがこの映画です。

この作品では、これまでの"核兵器"廃絶にとどまらず、人類がそのコントロールの道を見出していない""そのものの危うさに鋭い視点を向けています。
20世紀中に核兵器の廃絶を、という願いは達せられなかった。その願いを21世紀に引継ぐ若い世代に向けたメッセージがこの記録映画である。
製作にあたったのは、それぞれ広島を地元として核にこだわる仕事を積み重ねてきたテレビの中国放送であり、映画の広島映画センターである。

「チェルノブイリ・ハート」【トライワークス】より
1986426日に発生し、放射性降下物の汚染によって旧ソ連の諸地域が汚染されたチェルノブイリ原発事故。それから16年後の周辺地域や病院を取材し、現地住民や子供たちが受け続けている原発被害の実態に迫った映画。

本作は、2004年の第76回アカデミー賞で短編ドキュメンタリー賞を受賞した記録映画だ。チェルノブイリ原発から半径30km以内の地域は、現在も居住が禁止され、北東350km以内にはホット・ゾーンと呼ばれる局所的な高濃度汚染地域が約100ヶ所も点在する。事故以来、穴の開いた心臓など、重篤な疾患を持つ子供たちが生まれており、放射線の影響とみられるこの症状はチェルノブイリ・ハートと呼ばれている。ベラルーシでは現在も新生児の数多くが何らかの障害を持っているそうで、カメラはそんな現場に訪れ、小児病棟や乳児院など、放射線治療の現場を映し出していく。

監督とプロデュースを務めているのは、二度のエミー賞ほか、数々の受賞経験を持つドキュメンタリー作家のマリアン・デレオ。彼女は「フクシマの原発事故は『悪い夢』のように思える」と東日本大震災に端を発する福島第一原発の事故に触れ、「『四半世紀に一度、事故が発生したとしても、それでも原子力発電所は安全だ』と言う人がいる。同じ言葉をウクライナやベラルーシの人々に向かって言えるだろうか? 彼らは何十年間も、残留放射能と共に暮らしている。この言葉を甲状腺がんに侵された何千人ものティーンエイジャーたちに言えるだろうか?」と問題を提起。そして「今はただフクシマが、第二のチェルノブイリになる前に収束することを切に祈る」とのメッセージを寄せている。

決して他人事にはできない衝撃的な現実を、是非その目で確かめてもらいたい。

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