2012年2月10日金曜日

こちらこそ!ご無沙汰


おはようさん、でしょうか。

そちらは日本に比べれば緯度の高いところですね。寒いとはいえ、そろそろ春です。陽光が明るいのではないでしょうか。お便りと画像ありがとうございました。お元気なご様子、安心しました。

デンマークからだと、DanskEnglishで来るんじゃないかと、それできたらどうしようかと思っていましたよ。語学はからっきしだめ。日本語でよかった。アドレスもそのままだったんだ。

今年はバルト海の異常低温がめぐりめぐって日本へ影響しているとのことで、こちらは例年にない寒さと日本海側の大雪です。やはり、そちらもそんなに寒いのですねぇ。

いただいた画像は高緯度の平地の光景。空が高く冷たく乾いた印象。実は私も見た覚えがあるのです。こんな光景、最初はオランダだったと思うけど。

TOKYOに比べれば、そっちは時間がゆったりと流れる錯覚に陥りませんか。人との距離感とか、光とか、風とか。 ネオンやまして自動販売機なんてないし。

私は30代後半、水産を担当しヨーロッパのししゃも、あじ、さばの状況視察や検品を経験しました。アイスランドはちょうど今ぐらいから、ノルウェイは3月に入って。ノルウェイのいちばん北の端、キルケネスというところにいって-30℃以上を経験しましたよ。風も強くて、寒いんじゃなくて「痛い」って感覚でしたね、あれは。当時のソ連が目の前でした。

デンマークはそんな仕事でコペンハーゲンに一泊した覚え(素泊まり、トランジットだったのかな?)と、北の端のSkagenに行ったはずです。添付の画像はそのときに港の漁具屋さんで買ってきたものです(年季が入っているでしょう)。だから、2度ほど行ったことがあるようなないような。よく覚えていない。田舎のバスに乗ったときデンマーク人(農民?)の顔の大きいことに驚いた印象がありますよ。そういうことありません?とにかく顔がでかいの!半島のAlborgから飛行機でノルウェイのKristiansandに渡ったのですが、8人乗りぐらいの小さなプロペラ機でした。国際便だから律儀に食事が慌ただしく出るのですがね、上昇したらすぐ下降するような距離で客室常務委員のおばさん(失礼)も慣れたそぶりながら大変そうでした。

私は当時免許とりたてで(車には興味なくて遅かったのです)、一応国際免許の手続きもしていきました。左ハンドル全然だめでした。練習で、すぐ雪の中に突っ込んでしまい、恐怖でした。パニックですよね、ワイパーが動きだしたりして。ブレーキのつもりがアクセルだったりして。そうですか、そんなことにも慣れたのでしょうね。気をつけて運転してくださいな。

画家のいわさきちひろさんはすっごくアンデルセンが好きだったそうです。ふたりとも異能、すぐれた才能が曳きあったのではないかと、夫の松本善明さんの話を聞いたことがあります。月並みだけれども、「マッチ売りの少女」あれがいいですね。子どものころ、なんであの子が死ななければいけなかったのかとずっと思いつつ、そのまま私は老人になりつつあります。そんな可哀そうなことがあっていいのって。

3・11がもうすぐで、今日は11ヶ月目。「原発はいらない」ただそんな思いで3月17日に所沢でパレードをやります。めいめいで好きな格好をしてそれぞれのパフォーマンスで歩きながら訴えます。誰でも参加できますって今風のやつ。私が初めて仕事でヨーロッパに行ったのはチェルノブイリ事故の翌年、ユトランド半島方面にもセシウムが降り注いだはずです(もっとも多かれ少なかれ世界中に降り注いでいるのですが)。でも、当時は他人事でしたね。ただ、北海やドーバー海峡の漁獲される魚に影響がなければいいと思っていただけでした。目をそらしていましたね、考えればとても恐ろしいことですから。

そこでつくられる「食べ物」がみんなの食卓に運ばれる、そういうことを想像しながら身の引き締まる思いで勉強してくださいな。商売の種ではなく、人を生かす「食べ物」に関わっている使命感というのでしょうかね。私らを通じての「日本人の声」も伝えられ、現地の人たちと理解し合えたらいいのですがね。難しいことを易しく伝える、私にはできないのだけれども、頑張って。えっ?説教が長いって。ごめん。

そうでしたか、糠床も。夏に帰ってきたら、寒仕込み味噌の手返しのイベント、秋にはみんなの味噌の持ちより品評会、冬にはまた寒仕込み。待ってますよ。

0 件のコメント: