2011年12月3日土曜日

根っこのこと



熱があるわけでもない。朝には目が覚めたものの起きたのはようやく昼前だ、ここ数年では珍しい。ややだるかった。くしゃみはなんらかの拍子で出る。

9時からのNHKスペシャル「証言記録日本人の戦争」を観る。
この間に放送されてきたもので、今までに観たことがあった。その編集版のようだ。

今にしてようやく語られる貴重なそして当事者にとってはつらい証言だ。
「命令だもの…。」
今にすればむごい任務を負わされた兵士たち。それをそう思わせなかった「教育」。
「命令」は誰が出したのか。私はいつもこのことに考えが及ぶ、根っこのことだ。
偶々か取材上のことか、番組の中では証言をする人たちに元将校は出てこない。

命令を出したもの。
現場の下級指揮官のことではない。駒を指した「キャツラ」のことだ。

にっちもさっちもいかない仕組み、
がんじがらめになっていくもの、逃げだされないもの、
「死」を以て完結されるもの。

過ぎてしまえばそれが巧妙にうやむやになる、いや、「される」。
原子力政策でも米軍基地の問題でもなんどもうやむやにされかねない、草の根っこをはることだ。地域に小さな根っこが張られそうだとつれあいが会合から帰って来た。子を持つ親、若い人、新しい結びつき方を学ぶだけで希望がわく。

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