2011年9月11日日曜日

藪川の痛恨事

 約束通りジャズバンド「ハートツゥハート」のリーダーの方からつれあい宛てにDVDが送ってきた。ハプニングか仕掛けか知らないが、いきなりつれあいが生演奏の舞台で歌を唄ったからだ、ちょうど1週間前のこと。

 何が不幸せって、おいしいものを食べられないこと。原因は腹痛。おまけにみんなの輪の中に一緒にいることもできないこと。原因は発熱によるダウン。そのときに限って。いったい何がどうなっていたのだろう。

 朝から胃痛がした。それで朝食後いつものように服用しようとした胃薬の用法をちらっと見たら「食間または空腹時」と書いてあった。え~、ずっと知らなかった、食後の服用とばかし思っていて、長い間そうしていた。それで、ちょっと痛みを我慢して新幹線の中で飲むことにした。指定席に座ってずいぶん冷房が効いているものだと思った。つれあいはそんなことはないという。つれあいは暑がりだからだからそんなことを言うのだと思った。胃薬を飲んでしばし目を閉じてじっとしている。冷房が効きすぎていると思えたから念のためにもってきた長袖を着用する。

 腹痛の原因を思えば、前日のさんまの食べ過ぎだろうか。ひときわ大きく且つ脂ものっていた。これを刺身で1尾分、塩焼きで2尾も食べてしまった。そのほかに、留守をするのでとっておけない食材などの盛りだくさんの食卓になった。それらもたいらげ、ビールもごまんと飲んだ。そんでころりと寝た。これがいけなかったのだろう、「食べ過ぎ」。なんてこったい、藪川そばも食べる気にならない。でも、それはなんとかなると思った。

 ボーカルの中心のお兄さんは確か去年は眼鏡をかけていたように記憶していたから、当初今年はきていないのかなと思った。生演奏が始まってボーカルの3人が揃っているのを確認した、昨年初めて参加してうまい人たちだと感心してつれあいを誘ってきた。そのつれあいがいきなりご指名に近い形で舞台に引っ張り出され「川の流れに」を唄う。楽譜があるのかと思っていたら歌詞だけでなかったらしい。そこまではよかった。ビールやつまみの差し入れをごまんといただくが胃痛がして食欲がない、ジャズフェスティバルの演奏を聴いているうちに、ふらふらとしてきた。なにをいちゃいちゃしているのと、上野さんに後ろから茶々を入れられるのだが、つれあいに額の熱を診てもらっただけのこと。熱があるよということになって、大事をとって泊まりの部屋に独り行き横になる。寒気があって毛布も含めて布団にはいる。

 振り返れば若きつれあいをゲットした青春のとき以外にあまり熱をあげたことのない人生だったが、幼い我が子の病気がうつって高熱を発症して以来、熱があがったこともなかった。なんでこの日に限って。

 ジャズフェスティバルの案内をいただき、いの一番に手を挙げ、その日を心待ちにしていたものを。「ああ、それなのに それなのに♪」当日、腹痛とまさかの発熱でダウン。胃痛が続き食欲もなく、熱も夜には38度まであがった二重苦。それでも、同行の人にそれぞれいただいた冷えピタと風邪薬のおかげで、夜中に発汗し朝方にはなんとか軽快した。しかしながら、地元のさんさ踊りや太鼓演技も観られず、夕食のBQを囲んでの痛飲もできず、朗読も聞けず、山小屋での歓談にも加われず、まさしく「新幹線使って何しに来たの」状態で痛恨の極み。

とほほの人生ここに極まれり。いやはや、いやはや。これに懲り、「養生」肝に銘ず。

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