2010年11月26日金曜日

ネオポリス国家志向


国家を牛耳る政府が「都市国家群」をめざそうとしているのではないかとさえ考えられます。そういう潜在意識があるのではないかと感じています。

それは、後期自民党、都市信心層に依存する宗教政党、そして政権交代を目的化してそれを果たした民主党にみられる本質或いは通底のものとみています。

捨象して言えば「田舎生活を捨てる、都市生活でよい」という流れの終着点です。

便利な生活、人工的快適さ、それでよいという国家の方向へどんどん突き進んでいるような気がします。

人口の圧倒的多数も都市生活者ですから、これを支えてもいます。

そこにスパーンと抜けているのが、人間および自然観です。いや、むしろ「神に選ばれた人間」、「自然から超然とした人間」という観念にとらわれているのではないかと考えられます。今がよければいい、人間はなんでもできる、と。

現状の成り行きは2つの危機と無責任に通じています。

 ひとつは、対外成り行き任せのTPP安請け合いの方針。農漁民が圧倒的に少ないという数字勘定だけで追い込まれた末の「判断」とみえます。これは間違いなく農業の破壊と国土荒廃を招きます。食の崩壊を促進します。格差の助長につながると直感しています。

 ふたつめは、普天間基地撤去と辺野古移転案への対応です。都市国家からみればあいかわらずの辺境のどっかそこらに軍事基地があればよいということで、都市本土に住む私たちはもののみごとに、今その関心を削がれています。沖縄の進路を決める県知事選挙が今闘われています。争点が隠されていますが、実は私たち自身にも降りかかってくることです。真正面から取り組みずっこけてしまった鳩山さんが辞めてから、菅さんもメディアも事実上知らぬふりですが、いつにも増して重要な選択と考えます。

0 件のコメント: