2010年10月5日火曜日

今日は夕食当番


 今日から遅い夏休みをとった。つれあいは今日まで勤めで、私は家にいたから、夕食の当番をした。滅多にないことだ。

 それで、メニューはこうした。「せいきょうの納豆」、さんまみそ醤油干し、生協から来たキャベツ、久米島産天然味付けもずく、いかの塩辛、カニカマ、飲み物は茎茶。デザートは冷凍食品の大学いも。ご飯がすすむメニューだと考えられたので2合炊いた。

 「せいきょうの納豆」は経木に包んだ、中味も大粒の国産大豆を使った、商品の雰囲気といい昔ながらの味だ。80gもあって食べごたえもあって、納豆のホントのぜいたくを実感する。「さんまみそ醤油干し」が、これがまた旨い。このメーカーさんは銚子にあって、さんまのさまざまな加工品を次々と開発している。さんまを開いて「骨無し」に加工することを早くから開発してきた(そしてさんまを台無しにしていない)。みそ醤油干はへたをすると焦げやすいから焼くのに注意しなければいけない。みそ醤油干などという微妙なおいしさをつくりあげている。家内工業に近い規模なので営業はほとんどできない、口コミで各地の生協でとりあげられている(ただ生協の商品部はこのメーカーさんが営業にこないから良さを知っていない、大きなメーカーの営業に頼っているように見える)。キャベツはざっくりカットして電子レンジでチン。大分のカボスをぜいたくに絞ってふりかける。これも大分は臼杵でつくっている「香味だし醤油」をかける、ほんの少しでいい(ふふふ、うまい)。あっ、この醤油はタレの付いていない「せいきょうの納豆」にもいい。「久米島産天然味付けもずく」はパックを開けるだけだが、これは加工食品として絶妙に美味しい。沖縄本島の西にある久米島。古代の中国の人が、仙人が住んでいると思った島。その東海岸の絶景の瀬に自然の藻場が広がる。数少なくなってきた天然モズクの漁場。それを、境港の加工屋さんが仕入れて、自分の工場で土佐酢を炊いて味付けしている。素朴な太モズクが活かされている。いかの塩辛とカニカマは生協のお店で98円均一で買ってきた。仕事柄、一応、私はつくってくださるところの「顔」を知っている。

つれあいの好物を揃えた。2合のご飯は二人で平らげたからお腹一杯だ。だけど、さんま干しを焼いた以外調理をしていない、手作りはない、ありていに言えば手抜きだけれども、夕食の準備と後片付けをしたという到達度評価をしてもらう。

 昨夜、NHKのクローズアップ現代で「妻に先立たれた男たち悲嘆は」を観た。どっちの順番かは知らぬがいずれは来る事態だ。後悔せぬように生きていかねばと考えた次第。先立たれたら、悲嘆にくれるであろうこともそうだが、お金のありか、食べることなど、生活ができそうにない、やばい。「そうか、君はもういないのか」は想像するだにつらい。表題のような甘えたことは金輪際言えなくなる。

 日曜日に玄関に入って来た子どものヤモリくん、追い出したのだけれども(上の画像)、翌日いつのまにか茶の間の土壁に張り付いていた。

 虫が鳴いている。明日は南へと出発する。つらいことや、いやなことはひとまずここに置いて行こう。たまたまなのだけれども、辻信一さんの『しないこと』(2009年12月、ポプラ社)を途中まで読んだ。

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