2010年7月1日木曜日

通称‘猫島’


 石森章太郎のキャラクターが画いてある列車に乗って着いた。着いたら時間が無いはずだから、鮎川行きのバスに訪ねた。港に行くかと。どこの港かと聞き返すから、「あみぢしま」だと言うと「ああ、網地島(あぢしま)ね、行くよ」と。

 旧北上川の河口近くに網地島ラインのフェリー乗り場があった。窓口でキップを買おうとすると船の中で買うのだそうだ。売店かなにかあるかと思っていたら何もなかった。昼飯は抜きだな。12時に出航、牡鹿半島に沿って一時間、料金1200円、目的は田代島。「猫の島」として売り出していて、猫がのんびりしているらしいということで初めて訪れた。漁業を生業とした小さな島で大泊と仁戸田という集落があるだけだ。主に猫がいるのは仁戸田であるらしい。「散策マップ」に添って島の北の大泊港におりて歩いた。島はほとんど山だ。中間の小高いところに小学校と中学校があったらしい。廃校になって「生涯教育センター」になっていた。そこを過ぎて仁戸田の集落に降りてきた最初の民家で猫たちに出遭った。こちらのことは構っていない。もっぱら観光客の人間のほうが構っている。そこに子猫をみつけた。なにも気付かず走ってくるところをこちらに気付き、止まったままこちらを見つめている。生後1ヶ月ぐらいかな。野良猫なのか人にまだ慣れていないようだ、警戒したままじっと見ていて、うしろから近づいた別の猫に気付かなかったのか驚いて毛を逆立て飛び跳ねる。結局この子だけだったな、かわいいと思ったのは。

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