2010年6月12日土曜日

ゆびきりげんまい


 必ずお米をいただきますよとお願いしてつくっていただいている。それが生協の予約米だと理解している。産地・品種はわかっているが、どこのどなたのお米かまでは知らない。だけれども、どなたかと約束をしてつながっている。単なるお米の購買ではないと、考える。我が家の食をどこかの大地で支えていただいている。スケジュール記入に使っているので毎日「田んぼの四季」(産直米カレンダー)をながめている。注文しなくても定期的に配達される仕組みだ。これが二人暮しになって、月に1回わずか5kgになった。それも最近だぶつき始めた。日本の伝統食を見直しましょうとか、お米を食べましょうとか言う立場にあって、一人年間一俵(60kg)も食べなくなったと嘆いておきながら、これはやばい。

 ご飯を食べずに何を食べているのだろう。
 ピザは食卓にのぼらない。うどん・そば・そうめんもめったにない、乾麺の在庫はあるが。スパゲッティはこの前実に久しぶりだった。お好み焼きでもない、焼きそばでもない。たこ焼きを主食にするほど関西度はない。フランスパンとワインみたいなこともしていない。そういえば春雨は代用している、な。太らないからと。

 別に依存症ではない。今夜こそ飲むまいと決意してその日に臨む。しかし、夕食にちょっと品数が多かったり、季節のものであったり、汗をかいたりした後であれば、「ぷはぁ~」とやりたくなるのは人情だろう。二度とない今日この日、ほかに何の楽しみがあろう。景品欲しさに買ったプレミアムモルツがある。生協の宅配で来たモルツ(ケース)も日本酒もある。他にあれこれの焼酎、なんだかやの泡盛もある。コープただの炭酸水はケースで買い置きしている。それなのに、どちらかと言えば飲まなかった日の翌日の方が体調はいい。だから、毎朝「今晩は飲まない」と我が家の伴侶に宣言している。「武士に二言はない」とも。ところが、毎晩「武士」ではなくなる。

 それだ、ご飯を食べずにアルコールを「食べている」。それで、せっかく炊いたご飯とお味噌汁を翌朝にまわしているものだから、つくる方だっていやになる。段々にご飯から遠ざかっていっていたのだ。毎日持っていくお弁当ぐらいにしかお米を使っていなかった。それで、一念発起、飲むのを控えて今日で3日目。調子はよい。まっ、無理をしてもしょうがない。明日とあさっては飲もうかな、むふっ。

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