2010年3月25日木曜日

ハイハイハイハイッ


 ひっこめていた手袋とマフラーをひっぱりだす。チョッキも着る。昨夜の帰りは自転車のハンドルを握る手がかじかむようだった。

 日曜日に二男の友人たち三人が突然やってきてビデオレターを撮るという。お父さんお母さんのメッセージをと。披露宴の後の二次会でのサプライズ企画だそうだ。息子のためにありがたい。ただ、私は髪も髭もボサボサだった。
 二男カップルは土日のたびに式場とかけあっている。こんなに準備が大変だったっけ、こんな何もしない親もあるもんだ。彼女のご希望がどうだこうだと二男もまめにやっている。ったく、誰に似たんだか。ハネムーンは南の島の民宿を予約したらしい。
 妻殿は和装にするとかで、草履を誰かに借りることにした。実家に連絡したら、もうとっくの昔に古着屋さんに一式処分したらしい。それでご近所の友達にあたり借りることができた。

 妻殿は私の弱音や愚痴を受け止めて久しい。当然、鬱陶しいから、ずっと「ノイル・コイル」だ。ハイハイハイハイッ。好きにしていいよ、と。対話は私から一方的なことが多く、相手の言うことを聞いていなかったりするから怒られる。ジコチュー、シゴトチュー、ブログチュー、と。明日にして、なんて無神経なことをいうのが私だ。そしたら、心得ていてしっかり出勤前の朝食時に切り出される。たじたじとなる。

 磁石のようにピタッと“いつもご一緒に”いるのはこちらの方で、妻殿は昔から自立している。で、どうなんだと胸を突きつけるように言えば、一緒にいなければそりゃ寂しいよと言われる。鬱陶しいときもあるけども、と。

 若いときには使ったことがなかった湯たんぽを重宝している。ひっこめていた手袋とマフラー、それに湯たんぽが今日は暖かい。

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