2010年3月16日火曜日

くつろいで


黒磯まで来たら、どうやら「関東」は終わりのようだ。これから先はいよいよSUICAは使えませんとある。ちょっと雰囲気の違う4番、5番線へ出向く。2両編成の郡山行きワンマンカーに乗って出発を待つ。これから東北へ向かうのだな。空がどんよりとしている。もこもこと着込んだ服装が相応しくなる。黒から白に、黒磯、黒田原と続いて白坂、白河となるんだねと言う。

大規模リゾート開発されたのだろう。道の駅のトイレも豪華で、道路、温泉、ガーデンスパ、レストランどれもこれも大きくてりっぱだ。そのなかに、客はほとんど私たちだけだ。駐車場にあった大型バスには「東京大学・・・」とあったらしい。では昨夜、温泉やレストランにいた若者たちは東大の学生さんかという話になる。

義父母も義兄も思い切ってやってきた。身体の具合も少しよくなったみたいで、非日常に浸る。酒は大丈夫ですかと問えば、義兄は副作用で少し浮腫んでいるが、この日のために体調を整えてきましたとお代わりをする。この村は米作りが盛んだ。それで造り酒屋も多い、ではといって地酒をいただく。そして、今日は芋焼酎をいただいた。この義兄と親しく食事をするのは確か初めてだ。家族の話は尽きない。舅殿も90歳を越したが、元気だ。みんなで旅して会えるのはそろそろもう無くなるかなと思うと、じゃあ、うまいものを食べましょうと贅沢をする。温泉に浸る。互いに生きていればこそだ。

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