2010年2月4日木曜日

痛さ


 あまりに寒いこと熱いことを故郷(くに)の言葉で“痛い”と表現する。早朝出勤すれば耳がちぎれそうだった。「痛い」そんなことを思い出した。口に指先を突っ込んで暖める。

 「痛みに耐えて」「痛みを分かち合い」に騙されて人々は「甘い汁」を吸われた。変えた政権が危険極まりない普天間基地の撤去、労働者派遣法の撤廃、後期高齢者医療制度の廃止にいつまでも手をつけない。「いのちを守る」施策はこのことをいつまでも「先送りにはできぬこと」のはずだ。
 『心をつなぐ左翼の言葉』(09年10月刊辻井喬さん、浅尾大輔さん)を読み終わる。
「日々の暮らしのなかで生きて働いている。生きて働いている人々の姿をほんとうの姿として描こうとする文学であるということが第一条件じゃなくちゃいけないと思うんです」「人間の肯定的な要素をどうやって描くことができるのか」(辻井喬さん)
「未来に目を放つ人」(浅尾大輔さん)、痛いほど素敵な言葉。

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