2010年1月31日日曜日

気がおけない


 人生の折り返し地点をとうに過ぎた。今まで生きてきた以上の年月を生きることは考えられません。死ぬ時にしか折り返し点はわかりません。それとても意識することはないでしょう。そのときは意味のないことですから。

 近所にてんぺい君という子がいて、長男より2つ年上でした。この息子たちがまだ学校にあがらぬころ、朝遊びに行けば昼飯だけ食べに帰ってきて日が暮れるまで遊びまわっておりました。住んでいたのは字(あざ)ナントカという集落の一角の民間アパートでした。長男たちから下に同じような年頃の子がたくさんいました。カナちゃんという子は長女よりひとつ年上の女の子でした。お母さんはしとやかに育てようとしていましたが、親分肌で女の子をよくまとめていました。てんぺい君は在所の子で広い庭と家があり、息子たちはよくお邪魔しているようでした。いりびたりだったのかもしれません。ときには男の子も女の子もなく遊んだりしているようで、てんぺい君がガキ大将格であったようです。長男にも長女にもそれぞれ同い年あるいは近い子たちがいてわいわいいと毎日遊んでおりました。私もうらやましいぐらいいい環境だったと思い出します。
 転勤をするときにこの子達みんなが、我が家の引越しを遠巻きに取り囲んでおりました。頭に浮かぶのは、ひとりひとりのあのころの幼い顔や仕草です。それが最後の思い出です。

  幼いときは地縁でした。歳を重ねて今は感性の縁によってでしょうか。何とはなくひきとめてもらえるもの、ひきつけられるものがあって、髪もなくなり肌も衰えましたが、また男の子もなく女の子もなくガキ大将のまわりに集まっているような気がします。そのうち夕焼け小焼けが幼いときよりも楽しくなってくるかもしれません。

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