2010年1月30日土曜日

ブルームーン


初めての練習を終え帰途に着いた妻殿から「大きな満月だよ」と途中駅からメール。今月は元日の満月に続き、30日の今宵も満月。ひと月に2回満月を迎える場合、2回目は「ブルームーン」と呼ばれるらしい。昨日ジムの先生が言っていた。何かこう不思議な力を感じるそうだ。ひと月に2回満月があるのは珍しいことで、この前は07年6月のことでそれ以来。暦の違いでとくに不思議なことでもないようには考えるが。

人を思いのままに操ることのできる権力や名声を手に入れると猜疑心が強くなるようだ。歴史上のことや本の中の世界の話ではない。人間を50年以上もやっているとそういうことに出くわす。実体験がある。くわばらクワバラ。

私は聞いたこと見たことを記憶できないのでノートや手帳に記す。今時の人であれば、小さくて軽いノートパソコンかケイタイを使うのだろうか。ノートや手帳はこれといった定番はなく、ときにはリサイクル屋さんの出物で、お買い得だが柄にもないノートを買って使う。形やサイズがマチマチで、背表紙もつくれないから時系列に整理できない。というより元来しない。どこになにがあるかわからない。たしかに雑多なことも心の想いも記すことがあるので手帳やノートを失くしたりするのはいやだ。ましてとりあげられるなんて。

討論会で「そうでおまんねんわ」という関西弁の口調が印象に残っている。ギロリと睨みつけながらのいかにも精力的で少し斜に構えた感じの往年の姿を思い出す。後年は顔面神経痛のように見受けられた。私には何か「忠実な僕(しもべ)」「政治的フロント」に見えていたからこそ、前任者のこともこの人のことも今は大変な境遇だなと思うばかりだ。

『「黒い手帳」裁判全記録』(矢野絢也さん著 09年7月/講談社)を一気に読み終わる。

閉塞の社会、陶酔の社会、一方方向だけの道。タブーのある社会がこわい。

ギョーザ事件から2年が経った。皮肉な処遇の発端になったあの日の夕方以降のことをよく覚えている。

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