2009年12月6日日曜日

男児たるもの


一週間になる。
東京だからできるのかなあ、ミュージカル、管弦楽、…。
佐渡みたいなところには芸能がある、昔からの。そして継承されている、つまり守られている。しかしそういうものがとくにないところ(地方)は寂しいのだろうか。

大昔、東京へ転勤が決まったとき、妻殿は2日間お腹をこわした後、すっかり気分を切り替えた。1歳、2歳、6歳、8歳の四人の子を引き連れて、引っ越さなければならなかった。ミュージカルが終わって、妻殿は快調だった便通が2日ほど止まった。みなぎったのはお腹だったのかと茶化した。そしてすっかり気分を切り替えたようだったのかと思えば、ぬけがらのようでもある。

私はと言えば、妻殿たちが吹き込んだCDを聞いて、「習わぬ門前の小僧」をやっている。音程がはずれるらしく、「ちょっと違う」と背後から水をさされる。そういうところがある。気分よくやっているのに。

実行委員長の方の「この舞台がライブで観られる最後になります」という開演前の挨拶に実は胸がジーンときた「二度と観られません」。6回公演の最後だから当たり前なのだけれども。この1時間40分が終わってしまえば、「思い出」になってしまうと思うと胸が詰まった。思いっきり拍手をしようと思った。「亭主バカ」をした。しかしながら、あとでいろいろなブログの中に同じように「家を守り」内助の功を為した亭主さんたちがいたことを知った。日本男児ここにありだ。

BSでNHK松本清張生誕100年傑作ドラマアンコール「けものみち」(和田勉演出)を二人で観る。あれから一週間目の日曜日になる。紅葉も散り終わった。

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