2009年9月16日水曜日

新政権

 4年前の自民党圧勝の後の、タイゾーさんが「リョウテー行きてぇ」と口走ったとき、国民の多くは「あっ」と思ったのではないか。詐欺にかかった、と。

 宇宙から降りてきたような鳩山さんも神妙だ。未知との遭遇かも知れないという。まるで中学に上がったばかりの女子学生のようだ。政権交代は雰囲気が違うな。今回は、一言で言えば真摯だ。4年前は‘してやったり’だった。やられたぁと思ったが、自らの不幸を国民は気付くのが遅すぎた。

 前原、原口さんみたいな超国家主義的な人も入閣した。偽メールだって強弁、白を切った人だ。さて、この辺あたりが地雷だろう。 旧社会党を裏切った人もいる。まっ、それはさて置く。誰だって立身出世もしたかろう。お好きに、だ。「よっ、燕尾が似合いますよ、だんな」なんて。

 いずれにしても前の総選挙後の4年間はとてもつらかった。長く生きた人、派遣や偽装請負にされた労働者、子どもができた夫婦、障害をもって懸命に生きている本人と家族、そんな様々な人たちにとって、日本國の伝統を守ると称する自民党や信心深い公明党の政治がどれほど過酷で冷たかったことか。

 鳩山さんたちの緊張振りが続いて欲しい。鳩山さんは「家計を刺激する」という。ホントに重しを取り払うのか、庶民の息を吹きかえさせるのか、とみんながみている。 例えば、月2万円の家計負担増でさえ生きていけないというのがNHKですら報道する“障害者自立支援”家族の悲鳴だった。

 フクシマさん、がんばってぇ。自分の言葉と貴方の信念でぇ。 期待の星だ。

 奄美民謡(藩政時代の黒糖地獄のときの唄)(「文庫版日誌」とかいうところの開店休業は寂しいな、)
『かしゅてぃ しゃんてぃん 誰が為どなりゅみ
大和んしゅぎりやが 為どなりゅる
うすくがじゅまる石だちど太る
掟・黍見舞(おきて・きびみめ)島抱ちど太る』

訳;いっしょけんめいはたらいても誰のためになる
大和(薩摩)の人のためにしかならない
うすくガジュマルは石を抱いて太くなる、掟や黍見舞などの島役人は島を抱いて太る

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