2009年8月8日土曜日

田舎体験


 コンビニに確か置くようになったはずだ。で、行ってみたら置いてあるものでは症状には用をなさないと考えられた。そこで、薬屋さんの所在を尋ねて思い知った。隣の大きな街にしかないという。そこまで10kmはある。

 駅はあるが2時間に1本。最寄駅まで歩いて20分、炎天下はつらかった。まして症状がある。2両編成だが、夜の下りに乗ったら私たち二人しか乗っていなかった(いつ、廃線になっても不思議ではない)。市営の福祉循環バスもあるが1日に往復1便。しかも土日には運用されない。

 街の駅で降りても、実のところ商店街はシャッター通りだった。もう街には薬店薬局はなくなっていた。結局、郊外型のドラッグストアしかない。医薬品は薬剤師のいるレジからしか買えなくなったはずだが、対応もこころもとなく町の薬屋さんのような親身なやりとりはなかった。これがいけなかった。買った薬の判断を誤った。

 田舎に行って考えた。田舎に住んで車がなければ生きていけそうにない。まして年寄りになって車がなければライフラインを維持できそうにない。車を運転できなくなれば、これが断たれることになる。加齢と反比例することだ。

 あのころ、18歳になると同時にあるいは卒業の春休みに同級生の男子は運転免許をとった。私はそういうことに関心がなく疎かった。また、大金が必要だったから母親に言うのは気が引けた。本来、我が業種に普通免許は必須な側面がある。ただ私の場合、仕事は事務職でとくに必要としなかった。職場はすべて駅の近くだった。

 免許をようやくとったのは30代後半。それと同時に車を買った。子どもが多かったのでワンボックスカーを買ったが、いざ乗せると車酔いをするのであまり役には立たなかった。それ以前の若いときには車がなく、今流にいえばエコな生活をしていた。自転車を活用した。前と後ろに乗せて背中に負んぶして、海水浴にもハイキングにも行った。パトカーにみつかれば説教された。今は軽カーにしているが、買い物と雨の日ぐらいであまり使わない。

 さて、田舎暮らしが明るい未来だけではないようだ、地方がへとへとに見える。

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