2009年8月3日月曜日

足跡


猫に言い聞かせることはできない。

昔の実家のこと。二階への上がり口の土間は三和土(たたき)だった。それをあるとき母はコンクリートにしたらしい。仕上がってみればうちの愛猫の足跡がついていた。そのかわいがっていた猫がいなくなっても、たまに家に帰れば薄暗い土間にいつでもその足跡が残っていた。実家は母がボケてから取り壊し、更地にして二束三文に近い価格で買われてしまった。父母の戦後の財産だった。猫の足跡と一緒になくなってしまった。

佐渡の野浦というところ。裏山の下りの里道で中島さんは車を止め、案内してくれた。昨秋放鳥されたトキの足跡があると。同行のみなさんも印象に残ったようだ。各々のブログにアップしてある。天邪鬼をしたかったが、やっぱりアップすることにした。このトキさんは、足に付いたセメントをいったいどうしたのだろう。ちなみに、猫は動作でおおよそどうしたかわかるのだが。

私がいつかいなくなってしまって、私の足跡は残るのだろうか。

*妻殿に隠れて、そっと生協のカタログの注文に「猫トング」を付け加えておいた。で、事後承認を得た。できることなら、「肉球」も付いているといいなと思った次第。

0 件のコメント: