2009年1月22日木曜日

できることのひとつ、ふたつ


「生きさせろ」は現代において頭から離れないフレーズだ。

「殺すな」はベトナム戦争時のフレーズだったが、パレスチナでもイラクでもアフガニスタンでも使える。

「お金があるひとはお金を、ちからのあるひとはちからを、知恵のあるひとは知恵を」は五四運動(中国の反帝国主義運動、具体的には日本の不当な要求にたいするもの)のときのスローガンだったが、ホーチミンも南北ベトナムでこれを使った。そして、日本のべ平連のような市民運動もこれにならったらしい(小中陽太郎)。

「もやい」というのは「舫」と書いて船と船をつなぎあわせる、船をつなぎ止めておく綱のことを言うらしい。嵐のときにちからを発揮する。

派遣切りで難儀をしている人たちの支援方法はいくつかある。

根本的には社会的仕組みを正すこと、ただそれをいいながら進行中の事態への対処を無為に先送りすることになりかねない。年末からの国会の与党と民主党の政治(局)的駆け引きがそうだった。
同情を寄せるひとにも「働く気がホントにあるのか」「貯金ができなかったのか」「まっ、なんとかなるのでないか」・・・まだまだそのような空気が感じられる。

難しいことではなくて、
1)マスコミがとりあげるからではなくて、知ることから始めたい。
岩波新書「ルポ貧困大国アメリカ」(堤未果)、岩波新書「反貧困」(湯浅誠)これらの本に触れて読んでほしいと周囲に勧める。

2)反貧困ネットワークのシンボルキャラクター「ヒンキー」くんのバッジは200円だ。これの共同購入を呼びかけている。そして着用しよう、と。うれしいのは、その日の服にコーディネイトできるように2色あってこのバッジを着用して、おしゃれも演出できる。「そのバッジはなんだ?」「実はねぇ・・・」で話のきっかけができる。すべり落ちるのは、正規職員でも明日は我が身だ。

3)年会費5,000円でNPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」のサポーター会員になれます。「もやいニュース」が送られてくる。
例えば、※サポーター会員になっていただける方は、郵便振替口座の振込用紙通信欄に「サポーター会員」、資金カンパの方は「資金カンパ」と明記するのだそうだ。
*ゆうちょ銀行振替口座 No.00160-7-37247 口座名「自立生活サポートセンター・もやい」
 そのことによって、自立をめざす生活困窮者(何故、そうなったかということを“貧困問題”で知ってほしい)新たな出発を支援できる。 お金が世のため、まじめに働くひとのためになる。
 
 以下、
「もやい」のホームページhttp://www.moyai.net/modules/m1/index.php?id=1&tmid=7からの引用。
<もやい>は、アパートで新生活を始める人々の、暮らしの基盤づくりをお手伝いします。
経済的に貧しく、人とのつながりにおいても孤立している。このことが今、路上・公園・施設・病院など、広い意味での「ホームレス状況」に置かれている人々にとって、 自立をさまたげる大きな要因となっています。そしてその「人間関係の貧困」を象徴するのが、 「アパートに入居したくても連帯保証人が見つからない」という問題であると言えます。

私たちは、アパート入居に際して連帯保証人を提供するシステムを構築すると共に、共通の課題を 抱える当事者同士の交流を通じて、社会的な孤立状態の解消をめざします。 そして、人間関係を新しく紡ぎながら、安心して地域社会での生活を築けるよう、専門家の協力も得ながら、 「困ったときにはお互いさま」と言えるつながりを作っていきます。

「自立」とは、ひとりで生きることではなく、つながりの中で生きること・・・人生の再出発を迎える皆さんと一緒に、 新生活の基盤づくりをお手伝いする。そして、誰もが排除されることなく、安心して暮らせる社会をつくっていく。 それが私たちの活動指針であり、理念です。

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