2008年9月27日土曜日

どこに住もうか


 伊豆半島ははるか昔日本列島に衝突した島であることを学校で習いました。山また山で海にストン、こんなところによく人が住んだもんだという地形。研修を終え、足を延ばして西海岸には初めて行きました。昨日は特急バスで行きました。よくコレだけ造ったなというトンネルの連続で、人の生きている気配がなくて風景もつまらなかったのです。今日の帰りは普通バスでした。昨日のロードがトンネルで繋いだバイパスだとすれば、そのバイパスから海に落ちるように狭い道路を降りて行き、各所に漁村集落があって、そういったところの停留所にいちいち停まってお年寄りや生徒の乗降がありました。これっていいな、「あじ寿司」とかいう看板をみればぶらり途中下車をしたくなるような、文字通り津々浦々を巡ったという感じの路線でした。

 風も強く曇っていて沈む夕日を見られませんでした、時化でしたから刺身もどうもいまひとつものでした。今朝は凪いでいるように見えましたが、洞窟巡りの遊覧船も欠航でした。日が差してはきましたが富士山を展望できませんでした。高級そうなホテルに飛び込み日帰り入浴ができるかと訊いたらそろそろできるというので、温泉につかりほっとひといき、駿河湾をみながら二人でジョッキを空けて、ちょっと酔って岬めぐりのようなバスに乗って、乗り継いで新宿に帰ってきました。

 帰って来るところが羽田だったり、東京だったり、新宿だったり、大宮だったりしてそこを経由して我家へ帰りつくそんな生活で22年。ここで育った子供達にはもはやここが故郷。こころここに在らずのようで、生活拠点がここにあります。なるがままに中途半端に生きてきたような気がしなくもありません。

 これから、というのは現職をリタイア後、どのような「夢のプラン」をもつのかということを、あらためて考えさせられました。昨年「海が近くて、山がきれいで、温泉もある」ということを言ったら、不動産屋の社長に「みなさん、そうおっしゃいます」と言われました。さて、どこに住もうか。

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