2008年8月28日木曜日

気骨のある発表


「食品製造業の次男で、私立大出て荷受で修行、会社に帰って役員(専務)、なんとか賞受賞」だから典型的なボンボンの、我社と製品自慢の話かと思っていた。

あにはからんや実にしっかりした話だったからまったくの「期待」はずれだった、良い方に。

以下は6月に聴いた「日本における中小企業零細企業の食品安全」という発表のその“さわり”

・極端に例えれば食品の品質は医薬品並みを要求されている。高度な食品安全。「宇宙食?」
ところが価格は医薬品の1/100。価格競争と原料高騰にさらされる。設備投資無理。

・日本の食品産業 従業員規模では99%が中小零細企業。

・零細企業・・従来徒弟制という厳しい教育訓練(修行)で商品安全が守られてきた。
しかし、維持できなくなってきた。なんらかの仕組みの必要。

・製造工程の安全対策がいびつ、さかさま
苦情発生のたびに対策を講じる→検品・包装 いびつに対策 ~ 異物混入危害
(見た目だけのHACCP対応施設)
加熱・冷却 本来重要なCPP ~ 病原微生物危害 
成型 ~ 本当の品質向上、歩留まり

・取引先に約束している。工程を変更するのが恐い。
無理な商品開発、納品時間、価格、などなど。

1 件のコメント:

増田・大仏・レア さんのコメント...

ここだね。どう消費者が理解するのかの。