2008年8月23日土曜日

○さんが泣いた

 トキさんには聞いていましたが、最後には感極まってみんな涙なみだの輪になりました。なかでも、号泣したのが○さん。

 七月の事前学習会のときには、口がへの字でなんとなくおっかなさそうな印象だったから。もう目が腫れあがってしまって、いくらでもおちょくれました。

 「OPEN FORUM」を終え、交流会になり、バンドをバックに次々と歌を唄い、腰をくねくねしながら踊ります。インドネシアはこういうリズムなのか、みんなノリノリ。生産者のおじさんたちは途中からいなくなったようでしたが、工場のみなさんも会場に現れました。一様に若くてとにかく明るい。わが理事さんたちも、職員もおじけず、カタコトのインドネシア語で間にはいっていく。

 茨城の理事さんふたりがさっきプレゼントした「オリガミ」のエビの折り方を教え始めて輪ができる。工場のスカーフを巻いた若い婦人労働者のみなさんとあちこちで折紙の輪ができて何語かわからぬ会話と笑いが巻き起こる。
 
 イスラムのお国柄でアルコールがないのに、歌と踊りと笑いで会場はノリノリ。よく考えたら不思議だねと、N産直部長と顔をあわせることしきり。
 
 ついに、お開きという段になって、「昨日会って今日は別れる」悲しさと、みなさんの底抜けな明るさに情が乗り移り、涙のウェーブになった。と、ここまではよくあるパターンと聞いていたが、なかでも○さんの号泣がはじまった。
 
 最後といって、工場の側の再びの出し物、これが「サヨナラ、サヨナラ、なんとか」というお別れの曲。サヨナラ、サヨナラは日本語そのもの。こちらからアンコールをお願いしたら、いつのまにかジェンカの輪になって全員で会場をぐるぐるまわって汗だく。大盛り上がりで、最後は記念写真撮影の再びの大盛り上がり、工場のチームごとに撮影させてという延々でした。
 
 なんてひとなつっこくて、明るいのでしょうということで涙腺はみんな開きっぱなしでした。とっくに時間はオーバーして借りた会場の冷房は切られていました。
 
 工場のトップの都留さんというご婦人の魅力的な人柄でしょう(左端)。工場の拠って立つ理念の「素敵さ」でしょう。私の経験したことのない海外工場の全員との交流でした。

 翌朝、工場の幹部(といってもみんな若いスタッフです)が空港にお見送りに来て、また○さんは皆にわからぬように号泣しておりました、深ぶかと帽子をかぶって。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんにちは♪
インドネシアに行かれていたんですね!
楽しそう♪
それにしても、皆さん繋がっていらっしゃるというか、顔見知りでいらっしゃるんですね~
きっと○さんとか頭文字さんとか・・・顔を思い浮かべながら読んでいらっしゃるんですね!
うらやましいな~~

匿名 さんのコメント...

はじめまして!
検索してブログに出会いました。
とはいえ、数日間お世話になりました。
○さんのように号泣できない性格。でも、心の内は感動の大波でした。

持参した曾我の十郎の手作り梅干は、香辛料が体にあってか、手付かずのまま。別れ際に都留さんに渡すと、日本から取り寄せるほどの好物と、大いに喜ばれました。

バックナンバーを拝見し、この地に来てなぜお土産にミニチュア自転車なのか分かったような気がします。

余情 半 さんのコメント...

ゆっきんママさんへ
 いつもありがとうございます。2年前に仕事内容が変わってもう2度と成田にはいかないのかなぁと思っていたのですが。
 理事さんというと、つい私は「活動家」みたいなイメージがあってひいてしまうのですが、みなそれぞれお話をうかがうと楽しい魅力的なご婦人理事ばっかしでした。

萌 畔さんへ
 田んぼのようなお名前の方、いらっしゃい。私もいつもどこでも引っ込み思案で、ひいてウルウルしておりました。
 どこに行っても同じというお土産はつまらなくて、なんでもそうですが個性的なものが好きでね、思い出のおみやげはそうでしょ。
 そうですか、都留さんに曽我の十郎梅を手渡されましたか。よし、来年はつくろう、などと・・・。